ドラゴンボールの非公式アプリ「ダイマワールドサージ」は、キャラクターを集めて育成し、冒険やアリーナを進める放置系RPGです。育成や報酬獲得の仕組みがそろっており、ゲームとして遊べる内容になっています。
一方で、遊びやすさと安心して利用できるかは別の問題です。気になるのは、ドラゴンボールのキャラクターの無断使用(著作権違反)、別タイトルとの類似性、運営会社の表記が一致していない点です。
3時間のプレイで目立ったトラブルがなくても、長く遊ぶための信頼性まで確認できたわけではありません。
つい先日も同じ手口のパクリゲーをプレイしてみました。
⇒【調査結果】日輪刀の鍛冶という鬼滅パクリゲーを1時間遊んでみた結果
別タイトルでの再展開
ダイマワールドサージには、次のタイトルとゲーム内容がよく似ている部分があります。
- 境界線上の戦士 ディメンション・シフト
- 超越領域 アセンションコード
- 神への叛逆者 ロスト・オリジン
- 神の不在証明:アンチゴッド
冒険、召喚、キャラクター昇格、装備、アリーナ、放置報酬など、基本的な遊び方が共通しています。サーバー制や6体を中心とした育成も、類似点の一つです。
ただし、放置RPGでは一般的な機能も多く、システムが似ているだけで同じ運営とは断定できません。画面構成や素材、スキル内容まで重なる場合は、既存ゲームを別名で再展開している可能性を考える必要があります。
新しいタイトルで登場したことと、中身が新しく開発されたことは分けて見るべきでしょう。
非公式ドラゴンボールアプリ
ゲーム内には、悟空、ベジータ、ゴジータ、ブロリー、フリーザ、人造人間18号、ブルマなど、ドラゴンボールのキャラクター名を使った戦士が登場します。
ファンにとって親しみやすい反面、それだけで公式ゲームだと判断するのは危険です。ストアで配信されていることも、権利者の許諾を確認する代わりにはなりません。
実際に調べてみても、後述するようにナイジェリアの国が会社運営元みたいな表示がされており、全く日本のドラゴンボールとは関係がないことがわかります。完全に著作権に反したゲームであることがわかります。
運営情報の不一致が気になる
調査時点のGoogle Playでは、次の情報が掲載されていました。
| 項目 | 掲載内容 |
|---|---|
| 配信名義 | Quizo Games |
| 登録会社 | XQUISITE AUTOS LTD |
| 登録所在地 | ナイジェリア・デルタ州ワリ |
| 会社連絡先 | hello@xquisite.name.ng |
| ゲームの問い合わせ先 | bellyfulfavroite@gmail.com |
一方、ストアからリンクされたプライバシーポリシーには「MOBILE ATLUS Technology Limited」と英国の住所が記載されていました。
問題は、所在地が海外であることではありません。ストアとプライバシーポリシーで会社名が異なり、誰がサービスや個人情報の管理に責任を負うのか分かりにくいことです。
アプリの移管や表記の更新漏れも考えられますが、利用者から経緯を確認できなければ、トラブル時の問い合わせ先にも不安が残ります。つまり、トラブルが起こったとしても何も対応してくれない責任逃れの運営である可能性が非常に高いわけです。
3時間遊んで異常はなかったが・・・
今回の3時間のプレイでは、端末の明らかな異常や不正請求などは確認できませんでした。ただし、これはアプリの安全性を検証した結果ではありません。
通常のプレイでは、次のような処理までは確認できないためです。
| 確認しにくい部分 | 気になる点 |
|---|---|
| 個人情報の管理 | 取得した情報を誰が、何の目的で使うか |
| 外部サービスとの連携 | どの情報が外部へ送信されるか |
| アカウント管理 | 連携情報やログイン情報がどう扱われるか |
| 退会後の処理 | 削除を依頼したデータがどう処理されるか |
「AIによる流出が怖い」と一括りにするより、このアプリが何を取得し、どこへ送信し、誰が管理するのかを見るほうが具体的です。本作でAIに起因する情報流出が起きたと判断できる根拠はありません。
利用する場合は、不要な権限を許可しない、ほかのサービスと同じパスワードを使わない、必要のない個人情報を入力しない、といった対策を意識しましょう。特に外部サイトへ誘導されて、そちらで公式チャージセンターなるものに課金をするのは特に要注意です。
課金は要注意
課金で気になるのは、購入直後にアイテムを受け取れるかだけではありません。そのアイテムを使うサービスが、今後も維持されるかが重要です。
権利関係や運営上の問題によって配信・サービスが停止すれば、育てたキャラや購入したアイテムを利用できなくなる可能性があります。ただし、ストアからの削除が必ず即時のサービス終了を意味するわけではありません。
また、「運営に作品への思い入れがない」「必ず終了する」といった内情までは判断できません。課金を控える理由として重視すべきなのは、運営主体の説明やサービス継続への信頼材料が十分かどうかです。
現状のように会社表記の不一致が残る状態では、課金は見合わせるのが無難です。
ダイマワールドサージは、確かに育成や編成を楽しめる放置RPGの形になっています。しかし、遊べること自体は、公式性・個人情報の安全性・長期運営を保証しません。
3時間プレイした感想としては、「すぐに異常が起きるゲームとは確認できなかったが、安心して課金を続けられるだけの運営の透明性も確認できない」という評価です。キャラクターの魅力だけで判断せず、運営情報と利用条件を確かめてから付き合い方を決めたいタイトルです。
ビデモス 





















